2010年 06月 29日
ゲーテのお気に入り* |
レストランが多い。
滞在中、二度目のトライ、しかも時間をずらして
やっと食事ができることになったお店も歴史ある
レストランであった。
Auerbacks Keller。
アウアーバッハス ケラー。
人が多くざわざわとしているものの、
実にそれが心地良く感じられる素敵なお店。
こちらのお店、1525年創業。
森鴎外も通っていたそうです。
常連と言えば、ライプツィヒ大学で学んでいた
ゲーテ。「ファウスト」の場面に実名でこちらのお店を
登場させる程。店内の天井や壁には、「ファウスト」の
様々な場面が描かれていました。
実はこの日、非常に緊張する会食会があり、コース料理を
既にいただいた後だったのですが、緊張のあまり、
どんなお料理だったのかを思い出せない上に、
お腹がいっぱいのはずなのに、そうでもなかったのです・・
あがり症が治る日なんて、私に訪れるのかしら?
さあ、そろそろ注文しないとと思いつつ、なかなか
決まらない私達。
とそこへ、一人のドイツ人男性が声を掛けてくださいました。
夫の事を知る方で、夫の研究に興味を持って下さり、
わざわざ話しに来て下さったのです。信じられません。
こんなことは初めてだったので、本当に嬉しくてドキドキしました。
一通り話し終わり、最後にこのお店のおススメを
教えてもらいました。彼のお気に入りだそうです。
感激しながらいただたい
全ての料理に、特別は味わいを感じました。
ところで、「ファウスト」
を読んだことはあるのですが、こちらのお店が登場する場面
をどうしても思い出せませんでした。
夫も私と同じ状況下の様子。
日本の家の本棚には確実にあるのですが・・
日本に帰ったら、先ず「ファウスト」を読もう。
絶対に読もう。
お店を出ると、石畳が光っていた。
この街で、すっかり小雨さんと仲良くなってしまった。
「また来ようね」そう誓い、歩き始めた。
小さな折り畳み傘に二人で入りながら。
夜のライプツィヒは、
その日いっそう美しく幻想的に感じられた。
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by woshicahori
| 2010-06-29 04:17
| *Europe