2009年 02月 20日
『日本であることを忘れそう』 |
今日は歴史を含めながら、崇福寺を見つめてみようと思う。
崇福寺の境内には、堂とつくところが四つある。
その一つが、こちらの長崎県指定史跡である媽祖堂。
媽祖堂とは、航海の安全を祈願して海の神、媽祖様を祀ったところ。
現在でも華僑の方々により旧暦3月23日に「媽祖祭」が執り行なわれ
ているそうだ。媽祖堂の前には、重要文化財指定の
媽祖堂門(1827年再建)という門まである。
崇福寺建立時の1629年、その時代海を渡ることには現在では考えられない
程の大きな危険が伴っていたことだろう。そのような中、海を渡る中国の方々を
媽祖様は、見守っていてくれたのだ。もちろん、これからもずっと見守ってくれるに
ちがいない。
赤いランタン、朱色の唐寺。
ここが長崎である事を忘れそうになる。
さて、崇福寺には国宝が二つある。
その一つが崇福寺の本堂であるこの大雄宝殿。
大雄宝殿は、正保3年(1646)1月に唐商何高材(がこうざい)の
寄進によって創建された建物であり、長崎市に現存する最古の建物になる。
また、大雄とは釈迦如来のことを指しこの中に本尊である釈迦如来三尊坐像
が安置されているため、大雄宝殿と言うそうだ。
実はこの建物、はじめは単層、つまり1階建てだったそうである。
天和元年(1681)頃、2階建てに重層化されたとのこと。
つまり、下の層(1階)は黄檗様で上の層(2階)は和様という
珍しい建物ということになる。1階屋根軒丸瓦の瓦頭には崇福寺の「崇」、
2階屋根瓦頭には「福」の文字があるそうだ。二つ合わせて崇福寺!!
『長崎ぶらぶら節』という映画をご存知であろうか?
長崎の花街芸者・愛八(吉永小百合)と長崎学の第一人者・古賀十二郎(渡哲也)
が長崎に古くから伝わる歌を探す旅に出かけるという物語。
あの映画のポスターは、ここ大雄宝殿前で撮影されたとか。
暗くなってきた。
さあ、そろそろ帰らないと。
それにしても、薄暗くなってきた中で見るランタンはまた
なんとも美しい。名残惜しい中、そろそろ本当に帰らないと。
ゆっくりとした歩みに少しスピードを加える。
次回は、いよいよ崇福寺とのお別れ。
それでは、素敵な金曜日を♪
(資料 webマガジン「ナガジン」 長崎市役所観光ページ 崇福寺小冊子 )
**たまには押してね***
*人気ブログランキングへ**
にほんブログ村
by woshicahori
| 2009-02-20 15:22
| *Japan